お知らせ
         
        

        

        

        

        

        

        

             →今月記事はこちら

楠の会だよりNo.259号(2024年1月)記事より

お正月がくる かたすみの水仙 ひらいた

一(いち)りん咲けば また一(いち)りんのお正月

                    山頭火


新年おめでとうございます。
日本の令和6年は人々を驚かす災害と事故で幕を開けました。
ここ数年世界は人々の恒久の願望である平和とは程遠い状況にあります。
私たちもご多分に漏れず、自分自身も周りの人たちも毎日同じと言うわけではありません。
何か大きなものに動かされているような、その中で自分も何かしら動き、時間が過ぎていきます。
まずは1年と言う時間単位の中で、予定を立てたり、何か不測の事態を予想したり、覚悟を決めたりしながら、無事に過ごせることを祈りながら皆様と共に過ごしていきたいと思います。

さてこの親の会も設立当初60歳だった親が80歳に、その子は30歳が50歳になったことは紛れもない事実です。
ただほんの少しですが、新しい人たちの参加も見られ、今やっと問題がいかに簡単ではないか気づいてこられていることでしょう。
そしてただ手をこまねいていても何も起こらない、自分たちができることをやるしかないと言うことに気づいてこられているはずです。
会もこれまでと違った動きがあることは皆様もお気づきではないでしょうか。
その試みの一つが<熱烈訪問>です。そのほか来年度にむけて会ができること、やる必要性がたかまっていることをとりあえずご紹介してみたいと思います。
これらについて次年度の事業として可能かどうか、皆様には今後ご意見、ご批判などなど伺っていく所存です。

(1) 会員と支援者とのジョイント強化
熱烈訪問によって支援団体の情報を収集し、交流を深めています。
また、支援者には親の会の支部会に参加していただき、支援の内容について説明をしていただきます。
そして親と支援者とが近づきやすくなることを期待しています。

(2)当事者の自立推進活動
親の真の願いはやはり子の自立です。
その手始めに当事者の意向や思いをよく聴き(アンケート等)、親の意思確認(現状希望、就労希望、別居独立希望)も確認しながら、当面当事者が行動できる選択肢を揃えていく。
特に「別居独立希望」の方には当事者の一人住まいへの推進研究会(仮名)を開きたい。
そのメンバーは会員家族の中で、親・子共々別居独立を目指している親、親子のうち親又は子がこれを希望し、他方を説得する意欲のある方とします。
実現にはかなりの難関があると想像されますが、親亡き後の問題は子が一人で生きることです。
その住まい、生活が保障されていることですが、今何かしら手掛けなければ子の一人立ちの可能性は見えません。

実は親が亡くなったり、介護施設に入ったりすると、当事者は意外に支援者と共に自立生活に踏み切ることができている、という事例を多く聞きます。
親がいつまでも親をしている限り自立の機会は訪れません。また、親だけでなく、行政や市町村にも支援をお願いしてできることに支援を求めます。福祉資源と手を取り合えば、資金問題や方法などがより具体的になり、実現が夢ではなくなっていくでしょう。
その中心核がこの研究会とお考え下さい。

(3)親の人生
一方で年齢が高い親たちは自分たちの人生の終まい方にも目を向けなくてはなりません。
新年の「ダーツの旅」(民放テレビ)などで、田舎で独り暮らしの高齢者の人たちを見ることがありました。
彼女ら、彼らはなんと屈託なくひょうひょうとしているのでしょう。その天然ボケ?みたいな姿には感動を覚えました。
あの境地にいたれば死ぬことも怖くない、その覚悟ができている、そんな気がしました。
死を迎えること、それは誰しも逃れられない試練ですが、何せ初めての経験です。
そして人生でこれ以上大きな仕事はないでしょう。
その仕事をやりたいのだ、と大きくなった子たちに宣言しましょう。
そして「できれば親が生きている間に、親亡き後も足を地につけ日々しっかりと生きてゆく力をつけて欲しい」と言いましょう。
これまではひたすら自助活動を続けてきた会でしたが、新しい選択を迫られています。
何も変えることなく今まで通りでよいか、上記の夢を持って立ち上がるか、私たちには選択の時が来ています。
この厳しい一年どうぞよろしくお願いいたします。

今月の<熱烈訪問>記事は楠の会だより投稿サブページに掲載しました。ご参照ください。→楠の会だより投稿

=========================
<2月の講演会案内>
下記ポスターを参照ください。              

<講演会案内>
福岡「楠の会」主催講演会を2月に開催します。
下記ポスターを参照ください。
             



=========================

今月は他にも素晴らしい投稿記事があります。ぜひ「楠の会だより」をご覧ください。
なお、当ホームページに「楠の会だより投稿」のサブページを設置しました。
こちらの方もご利用ください。
投稿の一部を掲載しています。→楠の会だより投稿    

==========================

福岡「楠の会」支部会だより

数ある支部会だよりからいくつかの支部をWEB編集者独断で選んでいます。他の支部会の状況をご覧になりたい方は、「楠の会だより」をご利用ください。

★福岡の集い 12月11日(月)14:00~16:00(あすみん) 参加者 6 名 (女性 5 、男性 1 )

〇今回の話題は、一つは親亡き後、支援者は残された当事者にどのような対応をするのかを、一つの例を提示しました。親が死亡するか、施設に入るとかで本人が一人残されると意外に支援者を受け入れることが多いと言う感じを受ける。そうは言うものの映画「こもりびと」のように支援者を拒否し続ける人もあるが。
まずは生活できるように金銭面の整理。遺産相続がうまくいっているかどうか、を見たうえで預貯金や資産がある場合はそれを全部使い切ってしまう。生活保護の手続きはそれから始まる。また障害年金の受給ができるかどうかも検討課題。障害年金が受けられるとそれだけでは生活費に満たないので、生活保護を足すと言う手続きをやっていく。また親の家を維持できない場合、家も売却し、住まいを変えなければならない。そんな手続きを支援者(社協、ひきこもり支援センター等)がやってくれる。前提は本人が支援者に連絡することは考えられないので、ここでこそ親の出番、支援に繋がっておくことが親の役目だと思う。

〇もう一つの話題は、本人がひきこもりと思っていないし、親から思われることを嫌がっているケースである。やはり本人がなんらかの精神の病を自覚し受け入れている場合は支援につながり、親は子どもから手を放し、あとは支援者にお任せしていくことができている。本人と親の「根くらべ」かもしれない。(Y・F)


★福岡東部の集い  12月17日(日)13:30~16:00 (コミセンわじろ)参加者8名 (女性5 ,男性3)

〇 師走半ばの寒い日というふれこみもあり出席率が危ぶまれましたが、合計8名(内当事者2名)の参加で終始和やかな賑わいとなりました。気の置けない顔ぶれで、若い頃の嫁姑の苦労話から、直近の国際問題まで忌憚のない会話は1年の総括とも思われるいろどりに満ちたものでした。

〇 当事者が社会復帰を遂げ就職し、日々奮闘しながらも時折、仕事に行き詰ると、若い頃の苦しい日々の思いを今も親にぶつけてくる、そんな息子さんへの一抹の寂しさを語られたTさん。「いつまでたっても子供は子でいたいのかもしれません」と言う表情に、母子の深淵を見た思いです。

〇 一つ気がかりだったのは、ずっと東部の会をリードして頂いたSさんが体調不良でお休みされたことです。代わりに言付け物を持ってきてくださった息子さんご本人がそのまま集いに参加してみんなと話してくださいました。

〇 この1年何の変化もなかった子供への不安や不満。でもよく考えたら食後に自らの食器を流しに持っていくようになったかな。さすがです。小さな変化は大きな進歩の始まりです。

〇 当事者の発言やパフォーマンスもムードを盛り上げてくれました。最後はカードマジックまで御披露されて本当に楽しいクリスマス会となりました。 来年2月の「東部の集い」で又皆様の元気な笑顔が揃うことを願っております。 (H.K)

★宗像の集い 12月20日(水」)13 : 30~16 :00 (メイトム宗像)参加者9名 (女性8 , 男性1)

① ミニセミナー <動画 > 精神科医 大野裕 医師 (約27分)
大野裕先生が認知行動療法の考え方を紹介しながら、従来の人的支援に加え、新たなデジタルツールを用いた支援を組み合わせた、効果的な支援のあり方についてお話されました。
人は遠い祖先から受け継いだ防衛反応を身に付けているので、良くない事の予感に目を向けがちです。これは生きる上では大事なことですが、とらわれすぎると不安な気持ちに覆われます。
不安な気持ちに対処するためには、セルフケア能力を高めることも一つの方法です。
大野先生はインターネットを利用する「こころのスキルアップトレーニング」を用意されています。これは有料ですが1ヶ月は無料ですので、無料分だけでも十分役に立つそうです。
また、YouTubeチャンネルで「こころコンデショナー」も開設されています。これは無料で1回10分程度の講座が20以上も用意されています。
仕事をする上では人間関係の改善・対話も重要です。会話の力を向上する方法、聞き上手・話し上手なども「こころコンデショナー」の講義も用意されています。大事な事は、日ぐすり、時ぐすりという言葉もあるように時間がたてば不安が和らぐ事もあるので急がない事だそうです。
(参考)インターネットで“大野裕 ファストレッスン”を検索すれば、10分弱のレッスン動画が26本見つかります。認知行動療法に興味のある方はご覧ください。

②みんなで話し合い A:今日のビデオはとても聞きやすく、分かりやすかったです。是非、ファストレッスンのビデオも見たいと思います。
B;スーパーに傘を忘れて電話で確認していたら、娘が散歩のついでに取りに行ってくれました。また、最近は申請書の準備を始めました。
C;Bさんの娘さんは最近動き出したと聞いていましたが、ずいぶん回復の動きが速いですね。
D:うちの子は久しぶりに居場所にでかけて、楽しんで帰ってきました。家でもスッキリ落ち着いた感じです。  (A男)



↑楠の会ホームページトップへ