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楠の会だよりNo.288号(2026年6月)記事より

六月        茨木のり子

どこかに美しい村はないか
 一日の仕事の終りには一杯の黒麦酒
鍬を立てかけ 籠を置き
 男も女も大きなジョッキをかたむける

どこかに美しい街はないか
 食べられる実をつけた街路樹が
どこまでも続き すみれいろした夕暮は
 若者のやさしいさざめきで満ち満ちる

どこかに美しい人と人との力はないか
 同じ時代をともに生きる
したしさとおかしさとそうして怒りが
 鋭い力となって たちあらわれる



時代の流れに翻弄されないように
どこかで聞いたことがあります。時代が戦争を経験しない世代に移ったら戦争を始めるのに躊躇しないだろうと。第二次大戦が終わって80年、世界では終わりそうで終わらない戦争が続いています。そのきな臭さに不安を掻き立てられてか、わが国も戦争放棄をうたった世界で唯一の平和憲法を改正する動きが活発になってきました。そしてやはりあの昭和の戦争が顔を出してきました。国家情報会議・国旗損壊罪といった法令の整備はあの時の亡霊が姿を現したかのようです。
今後どのように事が進んでいくのか予想は尽きませんが、国政の動きをよく見ておかなければならないと思います。私たちの納める税金がどのように使われるのか、真に国民が望むことなのか。そのために日頃より情報を収集し、時代の流れに翻弄されない自分自身の考えをもっていたいですね。

会を支える柱の一本になってください
先月号で親の会について、シンポジウム「親の会を考える」で交わされた支援者と会員の皆さんのご意見をご紹介しましたところ、電話をくださった方が数人ありました。(下の<皆様からのおたより>にて紹介)
どれも会を無くして欲しくないと言うご意見でした。近頃どこの支部会も参加者が少なくなっていますし、講演会の出席者も以前ほど集まらなくなっていますが、それは高齢化による身体の事情、行きたくても行けないという理由が多いように思われました。そのほか、皆さん、大事なことはすでに学んできていらっしゃるということもあるようでした。
ということで、親の会が今後何をしていけばいいかを考えさせられました。出かけられないならこちらから情報を届ける、あるいは直接お声を交わす(電話)という手段をフル活用すること等。ともかく、ひきこもりの突破口は孤独孤立を防ぐことです。声を掛け合い、笑顔を交わし、遠慮なくおしゃべりをしていくことが大事なようです。ただ、今の「楠の会」は新しい力が欠乏しています。会員、会員以外を問わず、老若男女を問わず意欲ある方々、どうぞ、福岡「楠の会」を支える柱の一本になってください。よろしくお願いいたします。
    (記 吉村)

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<皆様からのおたより>

★毎月「楠の会」の会報を送っていただきありがとうございました。長年続けられていらっしゃることに感謝の念でいっぱいです。おかげでいろんな情報やお気持ちを知ることが出来ました。どれほどありがたかったかしれません。これまで会員として薬院の居場所「七つ実館」でご一緒させていただいて楽しかった一時期が甦ってきます。息子も自立できるようになり、親も高齢になりましたので今年度より退会させていただきたいと思います。本当にありがとうございました。古くからおられる会の皆さんのお元気を心より願っています。(S)

★先月の会報で「支援者のシンポジウム」を拝見して思うことがありました。親子の高齢化によって会の存続もどうかと思われるようなことが書いてありましたが、ぜひ続けて欲しいと思います。今確かに高齢化によって、支部会の参加者が減っていますが、もしこんな集まりが無かったらと思うと、何処に行けばいいのか、どうすればいいのかまるで分らなくなります。このような会は絶対必要です。続けていきましょうよ。(K)

★私は親ではありませんが、弟の娘がいまして、彼女は結婚して2人子どもがいるのですが、ひきこもり状態で育てることが出来ませんでした。叔母である私は幼児教育を勉強していましたので、仕事をしながら幼い姉弟の面倒を見てきました。幸い私は独り身でしたから、精一杯可愛がりました。お陰様でやっと2人とも社会人になりました。その間私はずっと「楠の会」に入り、会報を見ながら勉強させていただきました。
先月のシンポジウムで、不登校の会などではインターネットを使った家族会が主流になっているとか、この会も若い人に手伝ってもらってネットでの集まりも検討したらという提案がありましたが、私は反対です。紙の会報は読みなれているし、いつでも何度でも読み返しがききます。私は一度読んでわからないときは、どういうことだろうと何度か目を通して読み返しをしています。またゆっくり時間をかけていつでも読めます。
おそらくネットを使えないご家族もかなりあるのではないでしょうか。お手数をかけますが、何とか紙印刷の会報を続けていただきたいものです。(M)

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今月は他にも素晴らしい投稿記事があります。ぜひ「楠の会だより」をご覧ください。
なお、当ホームページに「楠の会だより投稿」のサブページを設置しました。
こちらの方もご利用ください。
投稿の一部を掲載しています。→楠の会だより投稿    

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福岡「楠の会」支部会だより

数ある支部会だよりからいくつかの支部をWEB編集者独断で選んでいます。他の支部会の状況をご覧になりたい方は、「楠の会だより」をご利用ください。

★筑紫野の集い 5月13日 (水)13:30~15:30 (筑紫野市生涯学習センター) 参加者3名 (女性3 )

〇お住いの近くの公民館で開催された人生会議(もしものときに備えて、自分が望む人生の最終段階の医療・ケアについて前もって考え、家族や信頼できる人、医療・ケアチームと繰り返し話し合い共有する)に関する講和を聞きに行かれた方の話から始まりました。そこで配布されたリーフレットを持って来られていて、皆で見ました。何か困ったことがあったら、最寄りの地域包括支援センターや高齢課に相談してくださいとのお話だったそうです。会員の方も高齢になり身体の状態も弱ってきて、自分自身の今後の生き方も考えなければならない状況になってきています。子供と向き合うためにも、「もしもの時」をしっかり決めておけば、動く力も継続できるのではないでしょうか。

〇フリマアプリに出品している子供さんは、自治体に納めるお金をその収益で払われたそうです。次には何か作って出そうかと考えてあるようです。美術工芸に興味がおありだなと思っていたので、どのような作品を考えてあるのか興味津々です。

〇一緒に過ごしていた動物を亡くし「これからどうやって生きていけばいいの」と落ち込んでいる子供さんの話がありました。元気になるにはどうしたら良いか、よろしければ会員さんの体験談をお聞かせください。

〇ここの生涯学習センターの一階にはボランティアセンターがあるので、そこに子供達が興味がありそうなボランティアはないかなという意見も出ました。(M.K)

★東部の集い 5月 16日 (土)13: 30~16: 30(コミセン和白 ) 参加者5名 (女性5)

〇今月は和室の二間続きを使い、一つを親の会で、もう一つを当事者の会「ぴあーず」に当てました。親の会はいつもの会員さんが来てくださり、5月2日(祝)あすみんで行われたシンポジウムの話題を入れながら話し合いました。そこでも話題になっていたのですが、なかなか新しい方が来られない。来られても継続されないのはどうしてだろうか、という質疑に対して以下のようなお話。

・初めて会に参加される方は、何か解決策を求めて来られている。でも解決策を得られなかったと落胆されて、次回に繋がらないのではないだろうか。ひきこもりは原因、経過もそれぞれ違うのは当然で、一つの解決策を示すことはできない。むしろ私たちが言いたいのは、親がゴールを期待していて焦りをもっていると、それが子どもへの圧力となるので、ゴールを期待しないようにしてほしい。親の集いで体験者のお話を聞きながら、子どもへの対応等を学び、親として同じ思いを共感しあいながら、親自身のエネルギーを蓄えて家庭に戻っていただくようお伝えしたい。

〇「AIを使ったらいろいろ教えてくれるから使ってみるといいよと勧められた」という話から、昔は図書館で調べたり、年長者に尋ねたりしていた。人とのコミュニケーションが無くなり、人間関係も希薄となり孤立が進むのではと心配になるのだけれど。

〇孤立という話から、ご自分の終活のお話をしてくださいました。ひきこもりも含め、年代も幅広く、誰一人孤立を生まないように、自治体も集える居場所作りをして下さっているけれど、なかなか繋がらない人もいる。そんな潜在しているひきこもりの家族の方こそ、同じ家族が用意している当会に繋がって欲しい。

〇臨床心理士のTさんがお見えになり、途中「ぴあーず」に入っていただきました。当事者たちにも好評でした。その後親の集いに戻って来られて、他県におられる弟さんを引っ張ってきて参加させたいぐらいです、とおっしゃいました(嬉しく思いました)。また、発達障がいのお話もして下さいました。(S・Y)

★久留米の集い 5月22日 (金)14:00~16:00 (えーるピア久留米) 参加者3名 (女性3)

〇もしかして第3金曜日と間違えたのか、人が少なかったです。先月カレンダーの間違いがあったのが気になります。

〇現在お母さまと兄弟二人が同居、弟さんは働きながらお母さんを大変気遣っていらっしゃる、その親思いに感動。昔なら、よくこんな時、お世話好きな親せきや近所の女性たちがお嫁さん候補を探してきてくれていたという話から、今の若い人たちは結婚しようとしないのはなぜかという話に。「若い人たちは昔に比べて大変繊細で、男女の深い人間関係を作ることが難しそう。普通の人もそうだが、障がい者や仕事を持たないひきこもりの人も、結婚など初めから諦めている。もちろん親も。でもそんなものだろうか、誰もが人として幸せに生きる権利があるし、結婚生活を願ってもいいはず。もっと怖がらずに挑戦してほしいと思う」。

〇例えばこんな方法で、と話し出されたのが「もし繊細過ぎて日常生活ができない場合は、平安時代のような通い婚はどうだろう。双方親の家で生活。子どもが出来たら親と一緒に育てる。親がいなくなったら支援者や周りの人も巻き込んで何とかなるだろう」。
いきなり飛び出した話題に面喰いました。でもここまで来たらその道もありかと思うから不思議。私も残り少ないし、ちょっと軌道を外して動いてみようか。でも声をかける女性が見当たらない‥‥。

〇AIの出現で働き方が様変わりしているとか。大卒より高卒で技術を身につける、体で技術を覚えこむ、あるいは実際に働いたことを認めて感謝される職業を選ぶ傾向にあるとか。仕事に喜びを持てる職業選択、社会がそんな方向に進んでいるとしたら、ひきこもりは起こりにくくなりそうですね。(H・S)

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