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楠の会だよりNo.278号(2025年8月)記事より長崎の鐘 (作詞 サトウハチロー 作曲 古関裕而)1.こよなく晴れた 青空を 悲しと思う せつなさよ うねりの波の 人の世に はかなく生きる 野の花よ なぐさめ はげまし 長崎の ああ 長崎の鐘が鳴る 報告「学習会:発達障がいの理解と支援」 講師 大宅 妙先生 (福岡市発達障がい者支援センター ・ゆうゆうセンター所長) 7月24日(木)あすみんにて、上記の学習会をしました。実はこの学習会は前もって計画していたわけではありません。そのいきさつをお話ししますと、先月6月の宗像の会で発達障がいについてのビデオを見ました。信州大学医学部本田秀夫先生の「学校の中の発達障がい」という講演でしたが、それを見た方々が「うちも発達障がいだったのかしら、思いあたることがあった」という意見がかなりありました。当日のビデオで印象に残ったことは、今小中学校で13%の生徒が発達障がいとして特別な配慮が必要だが、支援を受ける率はそのうちの約半数。残る人たちは特に学力が劣ることもないので普通学級に在籍しているが、その人たちが多く不登校、ひきこもりに至っているというお話がありました。 平成17年に「発達障害者支援法」が施行されています。私たちは学校に行かない、職場に行かない息子娘たちに困り果て、ともかくどうにかしなければと言う思いだけで親の会をやってきたのでした。 この時、子どもの幼い頃に発達障がい特有の症状の対応に苦労した親が、発達障がい親の会に移行されました。それほど明確なことがなかった親がこの会にとどまったと言う感じでした。障がいというラベリングが受け入れられなかったと言う方もあったでしょう。 しかし8050問題が浮上して、発達障がいが注目され始めました。それは神経症の病名では障害年金が受けられませんが、発達障がいは年金が受けられるという点に注目してのことでした。確かにほとんどのひきこもりの人は発達障がいの症状に該当すると言っても過言ではありません。その気になれば年金を受けることが出来るはずですから、多くの支援者は発達障がいで年金を受ける提案をしています。 今回講師を依頼した福岡市発達障がい支援センター(ゆうゆうセンター)の都合が早くつき、日程が7月24日(木)に即決、福岡市発達障がい支援センター所長大宅妙先生にお越しいただいた次第です。当日先生から全員に資料のご提供いただきました。おそらく楠の会として発達障がいに特化した学習会は初めてだと思いますが、発達障がいについては耳にする機会も多いので、会員の皆様も断片的な知識は持っておられると思います。しかし改めて講義をお聞きして、その領域の広範さ、複雑さは想像外でした。ここで学習会の一部始終をご紹介できませんので、関心を持った項目を抜粋します。それについて私の個人的な見解も付け加えさせていただくことをお許しください。(記 吉村) 以下、次のような項目で報告は続きますが、このホームページでは項目のみの掲載に省略させていただきます。内容をお知りになりたい時は楠の会だより278号をご参照ください。 発達障がいの定義、自閉症スペクトラム 自閉症スペクトラム症(Autism Spectrum Disorder)、発達障がいのわかりにくさ、発達障がいの特性、得意なこと・わかりやすいことは?、基本的な対応・姿勢 大切なのは傾聴、次に進むための環境整備、成人期からの暮らし、周囲は「まず知ることから」、周囲が心得ておきたいこと ========================= <投稿 「ひきこもり」を「発達障がい」から見る > 私はひきこもりが発達障がいを内包しているわけではなく、又その逆も無いと思っております。しかし、ひきこもり問題を抱えている私たち家族にとって発達障がいの存在は常に頭をよぎり、見え隠れしているのも現実だと認識させられています。個人的にもそうですが、家族会全体にその意識があるように見受けるのです。正直私個人としてはこの問題を正面から取り上げる事には一抹の不安を覚えていました。それは私を含め会員さんたちの認識や理解が大きく変わる事で、ひきこもりの大半が発達障がいの存在に取り込まれたり、それによって今まで培ってきた我が子への親としての対応に疑問符が付くことです。ただそれが好転材料になる家族もいらっしゃるかもしれません。 講習をうけて・・・・個人的感想は期待と不安が一層広がったと感じています。理由は、講師の先生の平易にして明確な講習内容によるものです。私の乏しい理解力にして、過去に伝え聴いてきた知識がはっきりと頭に入り、心に深く刻まれたのです。この不明瞭な不安がはっきり姿をあらわしました。ひきこもりの要因が発達障がいであるとした場合、親の責任は遥かに重くなったように思うひともあるでしょう。現時点で親の遺伝であるとする明快なエビデンスの存在は見受けられないとおっしゃっていましたが。実際自らの子なのですから、似ていて当然でもあるわけです。それだけに一抹の不安は拭いきれませんが。 私たちはひきこもりに正面から向き合ってきました。同様にこの問題に発達障がいの可能性があるとすれば、やはり正面から取り組むべきなのではないかと思います。近年発達障がいの医学的進歩は著しく又、支援も手厚くなっています。今一度、正確な知識を得て、私たち家族会のひきこもり問題の核心に近づくよう学んでみるのもいいと思います。改めて申し上げますが、ひきこもりイコール発達障がいなどと言っているのではありません。発達障がいを理解することで、より明確に我が子達の状況と親としての私たちの気持ちに新たな何かが加わればと願っています。(H・K) ========================= 今月は他にも素晴らしい投稿記事があります。ぜひ「楠の会だより」をご覧ください。 なお、当ホームページに「楠の会だより投稿」のサブページを設置しました。 こちらの方もご利用ください。 投稿の一部を掲載しています。→楠の会だより投稿 ========================== 福岡「楠の会」支部会だより数ある支部会だよりからいくつかの支部をWEB編集者独断で選んでいます。他の支部会の状況をご覧になりたい方は、「楠の会だより」をご利用ください。★筑紫野の集い 7 月 8 日 (火) 13 : 30~15 : 30 ( 筑紫野市 生涯学習センター) 参加者4名 (女性4 )今月は会場の都合で1日早めになりました。いつものように1か月間の報告をしました。〇 Aさんの所は、本人が体調が悪いなりにそれを改善するための努力をしている話をされ、実際に良くなってきているそうです。前向きに生活されている事がわかります。また、自転車で出かけたりしている様子も報告されました。子供さんと会話ができているなと感じました。 〇 Bさんは自分でできることは自分でするようにしている本人の話をされました。なるべく病院にもかからないですむようにと、自己管理をしっかりされているそうです。自分なりに、迷惑をかけないようにと過ごされているのでしょう。お母さんの体調が悪い時は家事もしてくれるそうです。 〇 C さんの所は頑張って仕事を続けているお子さんの話をされました。 〇 2人のお母さんが、お子さんが小学生の時に給食を食べられなくなって、それがトラウマとなり、他の人と会食ができなくなったことを話されました。担任の先生の指導の仕方も影響しているようでした。当時は先生方も忙しい中で、完食させるような指導があっていたようですが、現在は変わってきているようです。先生方にも余裕がある教師生活を送っていただけるような働き方改革になってほしいです。 (M・K) ★有明の集い 7 月 12日 ( 土) 13 : 00~15 : 00 (ひとびと 暖話室) 参加者5名 (女性2 、 男性3 )暑い中にも関らず参加いただきました。〇 Aさん:小学校の時にいじめにあって不登校。定時制に通い高校は卒業するが、社会への参加が思うようにいかない。だんだんと引きこもり状態となった。しかし、支援者との出会いにより、少しずつ自分の持っている力を活用し始めている。今は何とか勤務できるようになった。本人が持っている力を活用できる環境への取り組みは、とても大切ではないかと思う。 〇 Bさん:2階の自分の部屋で生活。引きこもり状態ではある。時々大きな声を張り上げている。私自身、胸が張り裂けそうだ。近所への影響も気になる。関係者との連携を図り、この状態から社会への再復帰を図りたい。 〇 Cさん:息子に対して自分の受け皿も変わってきたようだ。それが関係しているのか、本人の生活状況にも変化がみられるようになってきている。その様に感じられるようになった自分のことが、今の自分には有難いと思う。 〇 等々、今月も会話から始まり対話へと夫々の思いを話して下さる事が出来ました。 カフェやケーキ、そして差し入れて頂いたお菓子類などもサロンでは大切な役割を務めてくれています。今月も大切な時間を共有出来ました。 本当に有り難うございました。 (MG) ★久留米の集い 7 月 25日 ( 金) 14 : 00~16 : 00 (えーる ピア久留米) 参加者 6名 (女性6)〇 「この仲間がいてよかったなあ」というのが、今日の感想です。どんな状況下でもまずは受け止めていただける、話を聞いてもらえる、そのことの安心感があるっていうのは何よりです。会に参加して20年、この月日がいろんなことを教えてくれました。今回集まった年代は70~80代、それぞれの子どもたちが理想的な自立の歩みを始めたわけではないけれど、ここで語られる親御さんの言葉には、やさしさが詰まっています。人生の終わりが見え始め、ある種の覚悟がそうさせるような気がします。新たに相談に来る人はいなくて、いつもの集まりだけれどとても大切に思えた一日でした。 〇 最近は行政も親亡き後を見据えた「サポート」に手を差し伸べてくれるところも出てきました。それを考えると行政とつながっておくことが、私たちの今後の人生設計の参考になるように思います。そのことで、手助けをしてもらえることも多いと思います。 また、困った時や問題が出てきたら、まず 最初に親の会の皆で話し合いしましょう。いい方法を一緒に考えましょう。 〇 Hさんの「主人をはじめ、身近な人たちがみんなあの世で待っててくれるけれど、まだすることがあるのでちょっと待ってて、と言っています」というお話に、みんながつい、微笑んでしまいました。 〇 Kさんは、「私が入院した時、兄弟が毎日、見舞いに来てくれた」と嬉しそうでした。 〇 Sさんは、今(注)サテライトの訪問支援を受けているそうです。外部からのサポートという形で来ていただいているということです。(H・S) (注)サテライトとは -------福岡県ひきこもり地域支援センター 筑後サテライトオフィス ↑楠の会ホームページトップへ |