■楠の会だより投稿文の紹介■


トップページで紹介出来なかったものをここで紹介します。

あれから10年、思うことなど  会員K・S                 
私の息子は10年前までひきこもっていましたので、母親の私が楠の会に入っていました。
それまで一人で抱えていた問題をみんなと分かち合うことができて、とても楽になりました。
おしゃべりをしたり、講師のお話しを聞いていろいろ試したり、失敗したりを繰り返しました。
そして一番の問題は息子よりも私自身だと思いました。
偏った考えを解きほぐし、広い空のような心を持たねばと思いました。
まず家族が明るくし、息子が悪いことをしなければ、どのような生き方をしてもいいと思いました。
またそれまであまり仲の良くなかった夫とも上手く付き合うように心がけると心が楽になり、夫婦で支え合うことができるようになりました。
人は一人では支えきれず、夫または他人であっても、心を開き許し合える人があればとても生きやすいことを息子のひきこもりから学びました。
息子は中学から登校拒否になり途中学校に行けるようになりましたが、またそれから10年ほどひきこもることになりました。
その頃はとにかく学校に行ってほしい、次は働いて欲しいと強く思っていました。
そのことがこどもにますますプレッシャーになっていけなくなっていたようです。
子どもが行きたくないようならそれを受け入れても守ってあげればよかったのだと思います。
ひきこもりの最後の頃にそのことに気づき、このままでよい、ずっと家にいてくれても生きているだけでいいと思うようになっていました。
そうしたら不思議なことに自分からもう一度学びなおしたいと言うので、びっくりしましたが、息子が言うのは、30歳になったら外へ出ようと思っていたと言うことでした。
それから東京の専門学校に行き、働くようになって10年が過ぎました。
その間に同じ職場の女性と結婚し,鍼灸整骨院の自営を始めました。しかし収入より支出のほうが大きく、4年で閉じることになりました。
それでこれから仕事を見つけて働くと言っています。
今後どうなるか心配ですが、子どもを信じて見守っていきたいと思います。
自営を閉めると決めた時の気持ちをメールでもらいました。
その分を書かせてもらいます。「外の出ていない時は働きたくなかったけれど今は働きたいのに経営がうまくいかなくて辞めざるを得ない」と。


「ひきこもり長期化打開のために家族ができること」を聞いて                 
平成30年度市民講演会(5月27日)「ひきこもり長期化打開のために家族ができること」との演題で、九大病院精神科神経科・加藤隆弘講師のお話しを伺いました。

傾聴に触れ、非言語メッセージが、実は9割を占めるとのことでした。
表情・しぐさが55%、話し方が38%、言葉が7%の割合だそうです。
ちなみに、メラヴィアンの法則と言うそうです。
このお話しは示唆に富むものでした。
たとえば、当事者本人と同じ部屋に居て言葉のやり取りがないとしても、対話は成立しているのかもしれません。
信頼感が醸成されているのかもしれません。
言葉を使うにしても、話すスピード、抑揚、声の高低などが大切なのかもしれません。
そんな事に気付かされたひとときでした。 (M)