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楠の会だよりNo.228号(2021年6月)記事より

全国的にコロナが再燃し、5月の親の会は筑紫野を除いて開くことができませんでした。
この間皆様はいかがお過ごしだったでしょうか。あれもこれもと追われるように過ごしていた日常生活が、思っていたことを進めることができず、はたと立ち止まって気持ちを静めて見直してみることになったりしなかったでしょうか。
谷川俊太郎がバカボンのパパに託して、孤独について書いた詩をご紹介してみましょう。
自分ト二人ッキリデ暮ラスノダ   
自分ノパンツハ自分デ洗ウノダ
自分ハ自分ヲ尊敬シテイルカラ
ソレクライナントモナイノダ
自分ガニコニコスレバ
自分モ嬉シクナッテニコニコスルノダ
自分ガ怒ルト自分ハ怖クナルノデ
スグ自分ト仲直リスルノダ
自分ハトッテモ傷ツキヤスイカラ
自分ハ自分ニ優シクスルノダ
自分ノ言ウコトサエ聞イテイレバ
自分ハ自分ヲ失ウコトハナイ
自分ハ自分ヲ好キデ好キデタマラナイ
自分ノタメナラ命モ惜シクナイ
ソレホド自分ハ素晴ラシイノダ


 
今一度、父親の役割を考えてみよう

先日テレビで目をとめた話題が、<小説8050>(林真理子著 新潮社)でした。
8050問題を抱える親には、私たちの苦境を救う何かいいヒントなどがあるのではないかと飛びつきたくなるのですが、著者は、編集者が薦めたテーマに気が乗らなかった、この問題がよくわからないし、どうも先が見えない暗い小説になりそうなので、8050に至る前の家族を扱ったと言い、登場人物はもっと若い20歳代の息子と50歳代の親になっています。
8050の解決を求めて読むとちょっと違うのですが、私たちには大変リアルで興味深いストーリーです。
著者林真理子さんがテレビで強調したことがありました。
それは、母親にとって子どもは自分の分身だから子をどうにかすることはうまくいかないので、ぜひお父さん方が動いてくださいと話していたことです。
小説ではいじめを受けてひきこもったと知った父親が裁判を起こし、それが子どもを救うと言う筋だてのようです。
今月6月20日(日)は父の日です。私たち親の会もお父さんの役割の重要さを訴え、<親父の会>を設置してきましたが、残念ながら今は風前の灯火です。
以前にもご紹介しましたが、父親の役目をもう一度思い起こしていただくために、斎藤学先生(精神科医 家族機能研究所所長)のお父さんに送る言葉をお読みください。
“家族や社会が問われている今こそ、父親の役割はとても重要だと思うのです。
そのためにも「父親の役割」に対する関心や評価がもっと高まるべきだと思います。
ここで必要とされる父親とは、単に権威的な父親ではなく、豊富な女性性をも併せ持っている父親、いわばミルクの出せる父親です。
先に育児を通して「自分の中の子ども」を活性化させることができると書きましたが、この「自分の中の子ども」とは、中年男たちの中で窒息しかかっている「真の自己」のことです。
父親たちはこの「真の自己」「心の中の子ども」の声に耳を傾ける習慣を持つべきです。
子どものように生活すべてに遊びを見出し、それを楽しむ能力を身に着けることです。‥‥同時に未来の自分、老人にも会いに行きます。
これは単なる夢ではない。数年数十年後の自分についてのしっかりしたイメージです。一人の老人があなたの前を歩いていることをイメージするのです。
‥‥子どもでもあり、老人でもある自分をひとたび受け入れてみると、他にもいろいろな自分が見えてきます。
このように自己の中に含まれた様々な可能性に目が開かれると、硬直した父親イメージ「男らしさ」の神話は色あせたものになるでしょう。
代わって登場するのは豊富な女性性を持った父であり、活動性と好奇心を枯渇させていない、「子ども」としての父であり、近づく死を受容しながら生きていることを楽しむ、しなやかで強い父でしょう。
”(「家族はこわい~母性化時代の父の役割~」より)

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6月の講演会 「コロナ禍における家族の不安―
       ネットを活用した面談と自助グループ活動」

 ・講師:四戸智昭先生(福岡県立大学大学院)
 ・日時:6月25日(金)14:00~⒗:30
 ・場所:福岡市NPO・ボランティアセンター あすみん
    (福岡市中央区今泉1丁目19-22西鉄天神クラス4階)
 ・参加費: 500円 (会員)、 1,000 円(一般)
 ・主催・問合せ:福岡「楠の会」080-6475-3216 
 
ここで、ネットの使い方を学んでみませんか。
コロナのせいで、みんなに会うことが難しくなっています。 でも、今、足を運ばずに人と会うことができる、ネット利用という、便利な方法があります。
四戸先生が直接教えて下さる予定です。
スマホやタブレット端末をお持ちの方はご持参のうえ、ご参加ください。(無くても参加OKです。)端末やサービス提供会社(携帯会社)に設定しているIDとパスワード、ご自身のメールアドレスやそのパスワード等もメモしてご持参ください。

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<皆さんの声> 
~総会返信ハガキより~

 

総会の開催にあたって、会員の皆様から返信ハガキによるメッセージが続々と届きました。
近況を綴る心にしみる言葉をここに紹介して、多くの皆さんと共有したく思います。
掲載を了承くださった皆様には、重ねて、感謝 !!

-----近況:家族の会話がふえて----
A 毎月の会報ありがとうございます。
親の会には出席していませんが、会報がとても役に立っています。
息子はまだ仕事にはついていませんが、毎月1回、九大の加藤先生にお世話になっています。
本人と親の関係は悪くはなく、以前より父親とパソコンやスマホの話がきっかけとなり、会話が少し増えてきました。
また私が娘の産後手伝いで家を留守にしていた間、お味噌汁を作ってくれましたが、今も続けていてとても助かっています。

B 最初の頃より会員ですが、現在ではお陰様で親子の会話が増えていい関係になることができました。

C ようやく親子間の会話ができるようになりました。まずはしっかり家庭での土台を作って焦らず社会復帰を考えていくことにしています。大事なことは、当人の返事がなくても「声掛け」をすることだと思います。

皆さんの声の続きは、「楠の会だより投稿」のサブページを参照ください。
→楠の会だより投稿  

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今月は他にも素晴らしい投稿記事があります。ぜひ「楠の会だより」をご覧ください。
なお、当ホームページに「楠の会だより投稿」のサブページを設置しました。
こちらの方もご利用ください。
投稿の一部を掲載しています。→楠の会だより投稿    

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福岡「楠の会」支部会だより

数ある支部会だよりからいくつかの支部をWEB編集者独断で選んでいます。他の支部会の状況をご覧になりたい方は、「楠の会だより」をご利用ください。

★ 5月 11日 (火) (カミーリヤ)  参加者 5 名

場所がコロナワクチン接種会場となっている都合で今月は日にちが変更になりました。
緊急事態宣言開始前日で辛うじて開催できました。
まずは、近況の報告。当事者の生活にもコロナの影響が出ていて、家の中で過ごすことが益々多くなっているようです。楠の会だより5月号に第三者の力が大きいとありましたが、最近の生活の中で新しい風が入ってきて、それを感じる事があったという方もいらっしゃいました。
次に、日常的な情報交換からやや離れて、テーマを立てた意見交換をしてみました。それは「生活の困難や社会的な疎外を感じた時、その解決のために、どんなことをしたらいいか、どんな支援があれば助かるか」というもの。
出た意見としては、まずは自助グループや公的機関に行くでしょうが、住んでいる市町村にひきこもり課(名称は考える余地あり)があり、そこには介護保険のケアマネージャーにあたるような方がいて、各家庭に合わせた支援をしていただけたらいいなという意見。介護問題とは違いひきこもり問題は色々なケースがあり範囲も広いので、一概に同じ様に考えるのはムリがあるのではと言う意見も出ました。
このあとも以下のような話題が出て、当事者の事はいつも頭から離れませんが、第三者の考えからヒントを得て、動ける原動力にしていきたいと思いました。
・いやな夢の事 /ある方が“いやな夢をよくみる”と言われると、すかさず“私もです”と応答された方もいました。楽しい夢が続く日々が早く訪れますように。
・聞き逃しラジオ / 楠の会だより5月号の聞き逃しラジオの「子どもを伸ばす魔法の言葉」を聞いたという方。そこで語られた「マルチタスクとシングルフォーカス」(人は両方もっているけれど、どちらかが強く出る)のタイプでは価値観が違うが、それは親子の組み合わせでもいえると言うのが印象的でした。
・林真理子さんが書かれた本「ひきこもり8050」/メンバーのひとりが紹介してくれましたので、ネットで試し読み(第1章 はじまり)というのをしてみました。続きを読みたいと思いました。
以上、筑紫野の集いからの報告です。(K )


★久留米の集い  新年度に当たって

久留米の会は主なメンバー7人とたまに当事者や新しい方を交えて、10人前後の集まりです。
昨年は県のひきこもり地域支援センターが久留米にも開設されましたので、受託しているグリーンコープの方に来ていただいて具体的な取り組みを説明していただきました。
また北野町の「虹の会」のお母さん方と久留米社協が中心になって、ひきこもりの人たちの居場所として『ここから』を立ち上げるなど、とても画期的な年でした。
公的な機関がここまで積極的に乗り出してくれていることはとても喜ばしいことです。
ひきこもる人たちへの受け皿は広がりを見せているのに対して、当の本人たちはなかなか足を運んでくれません。
親たちも居場所が欲しいと願っていたにもかかわらず、本人たちの動きは鈍いようです。
どうしたら彼らの心を動かせるのか、運よく外部からの働きかけ(アウトリーチ、訪問看護、インターネット、病院、カウンセリング等)で功を奏することもあるかもしれませんが、それも毎日の積み重ねがあってのことでしょう。
では日常的に家族ができることは何でしょう。
仙台の<わたげの会>の秋田敦子先生が以前久留米に来られた時に、『朝起きたら”お早う”と声をかけ、出かける時は〇〇に行くけど留守をお願いね、〇〇を買ってきたけど一緒に食べよう!声掛けが難しかったら、部屋のカーテンを変える、食器を変える、子どもの好きな食べ物を作る、新しい服や靴下を買うなどして、「あれ!いつもと違う」と子どもが心を動かす工夫をするのが第一歩。
声をかけられるようになったら次へとみんなで話し合いをしながら前に進んでいきましょう』と話されたことを思い出します。
新年度について会の皆さんに親の会についてお聞きしたところ、・情報が交換できる ・いろんな情報が得られる ・思いを共感してもらえるし参考になる話が聞ける、と言う感想をいただきました。
今この地域の筑後社協、久留米社協、筑後地域ユースサポートなど支援団体に足を延ばしている方も多く、親の会だけにとどまらず連携してやっていこうとしているところです。(H)  


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