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楠の会だよりNo.208号(2019年10月)記事より

「秋深し 隣は何をする人ぞ」(芭蕉)という句がありますが、何かのんびりしていて、しんと静まりかえっている、そうすると隣の住人が気になる、そんな情景です。
今の私たちはと言うと毎日騒々しい情報に囲まれ、その中であたふたと追いかけられるように過ごしています。
静かなところで心を鎮ませて本当に自分に大切なことを考えられる暮らし方を考えてみたいなと思う間に、一日一日秋が深まっていきます。



来年度、地域若者サポートステーション(略称サポステ)が変わる!
先月号に地域若者サポートステーションについての投稿がありましたが、それについて福岡県の若者サポートステーション事業を委託されている福岡サポステにお話を伺ってきました。
ひきこもり支援センターが親と若者の支援に関わるのに比べて、サポステはむしろ若者支援を主目的とし、39歳までを対象年齢としています。
平成30年度、モデル的に一部のサポステにおいて44歳まで対象年齢を拡大した施策、いわゆる<就職氷河期時代の救済>事業を展開してきました。
福岡のサポステが九州では一か所選ばれてその事業をやってきましたが、今年度は福岡県ではなく佐賀県のサポステに移されました。
わずか1年で終わったために、広報活動が追い付かず、混乱を招いたかもしれないと言うことでした。
いずれにしてもこのような事業においては単年度事業がほとんどだそうです。
実は、就職氷河期事業が福岡では次年度はなくなると言う話を聞いていましたが、会として情報を確実に キャッチできていませんでした。
少子高齢化問題が切実になって、今後様々な制度が変わっていく兆候があります。
確実な情報収集が重要になってきましたので、常にアンテナを張っていきたいと思います。
その一つですが、厚労省では次年度令和2年度、就職氷河期時代の方々に対して本格的な支援を展開する方針が定められています。
その予算も従来の予算額より多い要求額がつけられていて、対象年齢も49歳まで引き上げられると言うことです。
なんであれ今度こそ、国を挙げて支援の谷間に置かれ、見捨てられていた日本の青年たちにしっかりした救済の手を伸ばして欲しいと切に願っています。
支援の現場の皆様には大変なご苦労をお引き受けくださっていることに感謝し、今後ともどうぞよろしくお願いいたします。



講演会「ひきこもり兄弟姉妹の関わり方について」を終えて    

先月9月21日(土)福岡市市民福祉プラザ(ふくふくプラザ)にて、「ひきこもり者の兄弟姉妹の関わり方について」と言うテーマで講演会をしました。
広報活動が少なかったこともありますが、やはりひきこもり問題は親と本人の問題と言うことになっているのでしょうか、参加者が20名ほどと予想外に少なかったのは残念でした。
〇兄弟姉妹の会を作りましょう!
しかし実際に両親が亡くなって、社会に繋がっていない兄弟がいることに改めて気がついて、どうしたらいいだろうかと楠の会に駆け込んで来られた兄弟姉妹の方がありました。
私たち親も親亡き後を考えると言いながら、兄弟は何とかやっているからと彼らを蚊帳の外に置いていますが、実は彼らこそ親亡き後を引き継ぐ立場にいることは確かです。
家族システムと言いますが、家族の成員のどこかに歪みができると他のメンバーも何らかの影響を受けるということでしょう。
やはり兄弟姉妹たちにも支援が必要だということが言えると思います。
講師として来て下さった深谷守貞さんは、KHJ全国ひきこもり家族会連合会のスタッフとして活動されていますが、ご自身もひきこもり経験者です。
十数年前、難病を発症した際に精神疾患と誤診され、投薬の間違いからひきこもりました。
その間にますます重症化し、現在も体調不良と戦いながら、KHJ本部の中でも精力的に活動され、兄弟姉妹の会を担当されています。

講演の内容は、KHJ家族会では数年前から兄弟姉妹の問題の重要性に着目していまして、専門家や支援者、アンケートなどで情報を収集し、親と本人に加え、兄弟姉妹との関わりについて、いろいろなケースにどのように対応していくか等、実例や対応策など研鑽を重ねてきたその収穫物になっていました。
講演会の後半は当事者だけの分かち合いとなりました。
数人が残ってくださって、北九州市ひきこもり地域支援センターの和田修さんに加わっていただき、フリートークによる意見交換が行われました。
その結果、福岡県内でも兄弟姉妹の会をやっていこうと決まりました。
詳細は今年度中にご案内する予定です。

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今月は他にも素晴らしい投稿記事があります。ぜひ「楠の会だより」をご覧ください。
なお、当ホームページに「楠の会だより投稿」のサブページを設置しました。
こちらの方もご利用ください。☞楠の会だより投稿      

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福岡「楠の会」支部会だより

数ある支部会だよりからいくつかの支部をWEB編集者の独断で選んでいます。他の支部会の状況をご覧になりたい方は、「楠の会だより」をご利用ください。

★ 筑紫野の集い  9月11日(水)14:00~16:00 (カミーリヤ) 参加者5名

今回は当事者と見まがうような若いお母さんが見えました。
それだけ長く、私たちは引きこもり(人と付き合うことが苦手な)子と対峙し、少しずつ道を切り開いてきたことを改めて思い知らされました。
この若い親御さんが私たちの経験をもとにいくらかでも早く気持ちの安らぎを見つけてくださることを祈りました。
この親御さんもこの集いの中で、セルフヘルプミーティング、つまり「自ら他者に話すことによって、進むべき道をみつけることができる」と確認したことです。
いつものように夫々がご家庭の様子を話しました。
親子ともに、血のにじむようなお気持ちで新たな展開を切り開いていっておられる方もおられました。
また11月9日に予定されている筑紫野市主催の講演会での楠の会メンバーによる講演内容について話し合いました。
その中で、最近の事件を知ったとき、「とっさに『ご本人はどれだけ苦しかっただろう。追い詰められたことが引き金になった』と私どもは受けとめたけど、そう考えるのは私どもがこのような経験をしているからで、もしそうでなかったら、世間と同じような見方をしただろう」と話しました。
筑紫野の集いとしては「当事者の家族に向けた会」のほかに「世間の誤解を解く、理解してもらえる機会」を別途持てればいいなと話しました。
11月はこの講演会とは別途通常の筑紫野の集いも行います。    

★ 親父の会  (第35回) 9月 21日(土)13:30~16:30  参加者 4名 

大型台風来襲のためか来られた方は少数でしたがみんなで熱心に討議しました。

新しい生き方を息子さんから頼まれたと言って、A4用紙1杯にプリントされた、息子さんが考えた新しい生き方の「企画書」は、今まで出席された方はお持ちと思いますが、社会の一線を退いた親父の会では少し手にあまりますので、よろしければ息子さんには現存している若者の会を紹介しますので、そこへ行かれるといいと思います。 今後の進展を楽しみにしています。

我が家の状況ですが、息子は勤めから帰宅後直ぐに二階の自分の部屋で酒を飲んで降りてきて、リビングにいる父親に大声で怒鳴り散らかし、これに応答すると激高し手当たり次第に物を床に叩きつける、それを父親が後始末をするといったことがよく起こります。
最近は父親(私)は難を避けて早めに夕食を食べ2階の自室で寛ぐことにしています。
正月、お盆は兄妹家族と食卓を囲むが、それ以外は息子は2階の自室で食事をとっています。
かっては怖かった父親はおとなしい親父に変身し、料理は息子の希望で息子が作っています。
息子の高校時代と大学受験準備時代には大学生の家庭教師を付けていました。 父親が単身赴任から自宅に戻った時、愛犬と布団に寝ていて、月賦で買ったばかりのオールトランジスターの新型カラーテレビを庭に叩きつけ粉々にして、父親に火のように叱られたことがありました。
それがトラウマになっていたのか、就職した東京のレストランのコック時代に、自分のミスで上司から大目玉を食らった時、調理場にある大皿を床に粉々になる位に叩きつけてその場を逃げ出し、行方を皆で探すことが度々あった模様です。
その時は東京の親類の家に泊まり、叔父さんから説教されながら泊めてもらったり、社内会旅行の旅館に逃げたりしたということも聞いています。
リーマンショック後、自宅に帰っても上記のような行為が続いていることを父親は大変気にしています。
今まさに8050問題の真っただ中にいる我が家です。
私は昨年10月ペースメーカーを入れ、本年は6月に腰部脊柱管狭窄症で腰骨を手術したが、腰痛が続き歩行困難で外出は極力控えている状態です。
このような事情で、親父の会の担当は残念ながら今回で終了させて頂きます。
会は引き続き継続されるよう希望しています。
今後は自宅にて電話を使って個別に対応いたしますので、ご希望の方はお電話ください。
092-522-2956 (親父の会・宇都宮)

★ 久留米の集い (9月27日(金)13:30~16:30 (え~るピア) 参加者 7 名
(当事者1名、久留米保健所1名)  

今回は参加者が少なかったのですが、その代わり一人ずつゆっくりお話が聞けました。
・長く会にとどまっていてこれでいいのかなと思う時もあるけれど、親もそうだけれど、息子にも変化がある、一歩の会の青年に来てもらっているが、前は仕方なく応対していたが、今は彼が来るのを避ける様子もなく、彼もまたとてもうまく息子から言葉を引き出しておられるのでお互いに変わっていっていると言う感じがすると言うお話。
・しばらく家を離れようとしなかった息子が、竹の子畑の手入れをすると言うと、来るようになった。朝起きて周りを散歩したり、竹を切ったり、気に入っていることはするようだ。でもやはり人がいるところを避けている。あと課題は夫との話し合いだと思うと言うお話。
・息子さんがどう思ったか、近頃家事を手伝うようになったと言うお話。
・久しぶりに青年が来てくれました。日に焼けて作業をしたようなたくましさが見えました。でもなかなか就労は難しい、と言っていました。学校時代のいじめのひどさを言っていましたが、まだ心を整理する時間が必要なのでしょう。でもよく一人でがんばっていますねと親たちから励まされていました。
・久留米保健所からも、この関係の担当になったので勉強させてくださいと参加されました。皆さんの生の声を聞かせていただいて勉強になりましたと言うことでした。

※来月は「えーるピア」の行事で第4週金曜日が使えませんので、3週の金曜日です。