お知らせ
         
        

        

        

        

        

        

        

楠の会だよりNo.223号(2021年1月)記事より

   正月の 子どもになって 見たき哉
   めでたさも 中(ちゅう)くらいなり おらが春
                             小林一茶



新年のご挨拶
          福岡「楠の会」代表 K・T

新年明けましておめでとうございます。

令和2年は、1年間ずっとコロナ禍に振り回された年でした。
今年こそ、オリンピック・パラリンピックが平穏のうち開催されることを祈念したいと思います。

私の叔母90才、ひきこもりだった従兄弟の長男70才は、叔母の死後精神科の病院暮らしが居心地が良いらしく連絡もない。
次男は、子どもがなく夫婦でマレーシアヘ長期ステイへ行き、妻が急死して帰って来たところで叔母の死に立ち会い、今は実家に住みリフォーム中である。
長女は、福岡市に住み、がん末期の夫を献身的に看病している。
何事も無かった様に時間が過ぎていく。

私は、大谷短大を8年掛けて社会人学生として仏教学科を卒業した。
現在は、お年寄りに法話をしている。
「死にたい」というお年寄りに「お釈迦様は必ず死なせてくれるので、安心して全てお任せなさい。」と言って、お年寄りの話にしっかりと耳を傾けている。
60人くらいいるお年寄りを一年で十二人看取った。
施設に約3年暮らして、平均90才で亡くなっている。
葬儀ではお別れの言葉、感謝の言葉をしっかりと親戚や、地域の皆様に伝えている。
それが最高の供養と思って。

昨年の楠の会の活動の素晴らしさに心から感謝申し上げたい。
本当に引きこもりを専門的に研修する集団であると思っている。

私の家は、次男が10才から25年、私が40才から25年、一進一退が続いている。
この頃は、諦めるというか、子どもも私もくよくよせずに、楽しく朗らかに暮らして行こうと思っている。
時々弁当を買ってあげたり、お土産を買ってきたり、年に3、4回は、旅行に行こうと声かけしているが、「花ちゃん(犬)がいるから行けない」と言われ、今は犬も参加できる旅行を計画中である。
皆さんの思いからすると、不適切かも知れないが、引きこもりという一つのこだわりの性格だからと思う様にしている。
次男の引きこもりにくよくよせずに、前向きに楽しんで行きたいと。

僧侶で「釈玅光」という法名を住職からいただき、良く生きるとは、良く死ぬことであり、良く死ぬとは、良く生きることであると、生死一体の心を持ち続けたいと願っている。 


=========================
<投稿> 
重い親にならないようにしたい

 

今年は世界中が大変な年でした。
そして大変な状況は、まだまだ続いています。
そんな中、週4日通いで要介護2の両親の世話をしていると書くと、親孝行な娘だと思われるかもしれません。
本当は、そうではないのです。
両親が本当に私にして欲しいことは、優しい声掛けや、スキンシップ。
なのに私は、家事全般を夕方までにし終えることに忙しく、それがスムーズにいかないとイライラし、強い口調で親に当たってしまいます。

私としては、両親がその日のデイサービスであったことや楽しかったことなどを話してくれたら、幾らかでも私の気持ちが楽になるのに、軽度認知症で思い出せないのです。
反対に嫌なことがあったのかもしれない日には、「もうデイサービス行かなくて良い」と言い出します。
そうすると、私は「無理にデイサービスに行かせている」という気持ちになり、私の肩にドッカと思い荷物を背負わされた感じになります。
帰宅途中の車の中で自己嫌悪。

介護と引きこもりは、全く別の難題のように思われるかもしれませんが、自分の親と自分の子の問題の間で右往左往している内に、「親に言われたくないこと」「親にして欲しいこと」が、わかるようになってきました。
「親は明るい方が良い」
「親にはケ・セラ・セラでいて欲しい」

何かちょっとでも、その日にあった楽しいことを話せる親になりたいな
それが、子どもの気持ちを軽くさせます。

重い親にならないように気分転換を図ります。
「吉本新喜劇を見る」
「大泉洋さんのトーク番組を見る」
「数独を ひたすら解く」
「近くの公園の池でカモの観察」
「マンドリンの練習」
我ながら いろいろ有りますね。
息子は、バイトに行き始め、そろそろ2ヶ月になります。
きっかけは分からぬままです。
引き続き「引きこもり」に付き合って行きます。(会員F)  

=========================
今月は他にも素晴らしい投稿記事があります。ぜひ「楠の会だより」をご覧ください。
なお、当ホームページに「楠の会だより投稿」のサブページを設置しました。
こちらの方もご利用ください。
投稿の一部を掲載しています。☞楠の会だより投稿    

==========================

福岡「楠の会」支部会だより

数ある支部会だよりからいくつかの支部をWEB編集者独断で選んでいます。他の支部会の状況をご覧になりたい方は、「楠の会だより」をご利用ください。

★ 筑紫野の集い 12月 9日(カミーリヤ) 参加者 6名

いつものメンバーでしたので近況を話しました。
以前の世代は食べていくために働いたが、親の下で衣食住が保障されている今は、就労に承認欲求を求めているという話が出ました。
しかし自己肯定感が低い当事者は動くのが難しくなっているのかなと思います。
今と以前では就労に対する考え方が変わってきているようですが、親の考え方は昔のままです。
ある方は、引きこもりの原因を当事者だけに求めるのではなく、まず自分たち夫婦関係や自分の今までの生き方に目を向けたい、そして、子供が動けるようになる為に、今できることをして、めんどうくさいことから目をそむけないようにしたいと仰っていました。
先月グリーンコープの話が出ましたが、以前相談に行って、この親の会もそこで教えてもらい、参加するようになったという方もいらっしゃいました。
NHKのひきこもりに関する特集番組の話もでました。
親も不安だが、それ以上に子供達も不安が一杯で、親以上に苦しんでいる事を再認識しました。
ある方は親がいないほうが当事者は動けるのではないだろうかとつぶやかれました。
また、程よい父性についての話も出て、当事者の思春期がまだ終わっていないと仰っていました。(K)

★宗像の集い 12月 16日(メイトム宗像) 参加者8名(女性 7、男性 1 )

①ビデオ ひきこもりVR(バーチャルリアリティー)「親子対談」30分を観る
  自分の思いを親には言えない当事者と、ひきこもりの子どもの気持ちが分からない親が、バーチャル空間に集合。
「なぜ、親は働くことばかり求めるの?」「親以外に誰とも繋がりがない息子の本音は?」など、VR上で実の親子ではないからこそ聞ける本音を語り合う。
溝を埋める糸口は見つかるのか!?それぞれの立場から、一歩を踏み出すヒントを考えます。
出演者
ひきこもり当事者…ぼそっと池井多,精神科医/筑波大学教授…斎藤環,ジャーナリスト…池上正樹
②話し合い
・ビデオの当事者の話で、「今の私は働きたいと思っている。
親のお金で生活していてこれまでは生きている実感が無かった。
当事者会に通いだして一緒に楽しい体験をすることができた。
そして自分を大切に生きたいと思えるようになった。
いつの間にか“生きることは働くこと”と思え、働くことは辛いことだけではないなと分かった」と言いました。
そうすると誰かが、就労がゴールというよりは、ゴールしたらそこに就労があるみたいな感じだねと言いました。
このような形で我が家も歩んでいければよいなと思いました。
・当事者で今はKHJピアサポータ養成講座受講中の方に参加して頂きました。
自分の体験を話して頂いたり、参加メンバー(お母さん)の話に体験から出る言葉でアドバイスをいただきました。
自分が作ったご飯をお弟さんが必ず美味しいよと言ってくれた、その言葉に随分励まされたと言っておられました。
だから皆さんお母さん方も自分が困っていることを伝え、やってもらったらありがとうと言ってくださいと言われました。 (A男)

★久留米の集い 12 月 25日  (え~るピア久留米) 参加者 6名

暮れも押し詰まっていたのとコロナのせいか、このところ参加者は少ないですが、今日はよく来てくださる就労継続支援B型作業所「かたつむり」の寺岡さんとその利用者Nさんが参加されました。
出た話題は、親亡き後の備えについて。兄弟姉妹と仲がよく、幼い子たちとも遊んでやったりしているので、今の調子で就労を続けて行けばいいと思うので心配していないと言う意見。
いつまでも親が面倒を見れないし、ひとり暮らしをさせたいと言う意見。それについて、寺岡さんはグループホームも今は多くなっているので選んで入れる。
グループホームでなくても一人暮らしには訪問支援があり、食事や掃除など様々な支援があるので積極的に支援を利用すれば心配することはないとの現場からのお話がありました。
一ついいニュースがありました。
久留米はひきこもりと言う人たちが利用できるいい居場所がありませんでした。
久留米親の会と同日にやっている「一歩の会」があるだけです。
久留米市や社会福祉協議会に居場所が欲しいという要望を伝えていたところ、「ぷらっと・荘島(しょうじま)」と言うコミュニテイスペースが10月に仮オープンしているということです。検討の余地ありです。
元料理屋さんの古民家をリノベーション。カウンター席、会議室、和室がある。
その他有料の専用棚、ロッカー、印刷機があり、シェアオフイスとしても利用できる。
利用料1人1日100円(冷暖房使用時は200円)
連絡先TEL:0942-65-5922(あきみつ)運営団体:手をつなぐ育成会