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ここ当分親の会が開かれそうにはありません。
聞きたいことや単におしゃべりしたい方でも構いません。お電話ください。
080-6475-3216 へ、
会員・非会員を問わず、気楽にお電話ください。
 
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楠の会だよりNo.215号(2020年5月)記事より

新型コロナウイルス拡散防止のため外出自粛令が出て半月、皆様はいかがお過ごしでしょうか。
今まで予想だにしなかった異常事態に戸惑うばかりです。
正体のわからないウイルスに対して、私たちはどう対処していけばいいか、医療現場では限界に来ていると言います。
ほかに働く場所を失った人、住む場所を失った人、今や日本中大混乱状態に入りかけています。
様々な言論の飛び交う中で一つ注目するものがありました。
加藤諦三さん(早稲田大学名誉教授)は、“経済的危機を叫ばれているが、心理的危機が急速に促進されていることに気がついていない”と、新型ウイルスによる「心の崩壊」を警告しています。
今後もこの発言の続きを追っていきたいと思います。(詳しくはネットで検索してください)
さて、KHJ全国ひきこもり家族会連合会でも、各地で親の集まりができないことを配慮して、境泉洋先生(宮崎大学教育学部 准教授 KHJ 全国ひきこもり家族会連合会 副理事長) のCRAFT 〜コミュニティ強化と家族訓練〜 (※CRAFT とは「Community Reinforcement And Family Training」の略)を配信していただいています。
今回は最初の章をご紹介します。続きは機会があれば掲載します。 (KHJホームページ掲載中)

CRAFT〜コミュニティ強化と家族訓練〜
ひきこもりの心理を理解するには、ひきこもり本人とその家族の「回避心性」を理解することが大切です。
「回避心性」とは、自分にとって嫌なことを避けようとする心理の事です。「回避心性」とは非常に厄介なもので、自分にとって嫌なことを避けることで、気持ち的には楽になるので、気づかないうちに回避することが習慣になってしまいます。
回避には、周りの人が見てもわかる行動レベルの回避だけではなく、やっている本人にしか意識できない内面の回避があり、実に様々な回避の仕方が存在します。
ひきこもり状態は、こうした「回避心性」によって自身が苦手な状況を回避し続けた結果、家にしかいる場所がなくなった状態であるといえます。ひきこもることによって、一時的に気持ちが落ち着きますが、ひきこもりが長期化することで、このままでいいのかなという迷いが生まれてくると、家族を巻き込んだ様々な問題が生じてきます。
回避をしているのであれば、事実に向き合わせればいいと考えるのが、世間一般の考え方でしょう。
しかし、ひきこもり状態にある人に、事実を突きつけるとますます頑なに回避をするようになります。
事実を突きつける関わり方は、ひきこもり状態にある人にとっては逆効果なのです。
CRAFTでは、これとは真逆の方法をとります。
つまり、嫌なことから回避したい人に安心感を与えることを大事にするのです。 安心感は、ポジティブ感情と呼ばれる感情の一種です。
ポジティブ感情には、人の行動や認知を活性化する作用があります。
逆に、不安や恐怖といったネガティブ感情には人の行動や認知を委縮させる作用があります。
この考え方に従うならば、嫌なことを回避して委縮している人達に、安心感 を与えることは行動を活性化することにつながります。
これが CRAFT の基本的な発想です。 ひきこもり状態にある人の一番身近にいて、たくさんの安心感を与えられるのが家族です。
家族がひきこもり状態にある人の脅威になっている状況では、ひきこもり状態 からの回復は難しいでしょう。
CRAFTでは、家族がひきこもり状態にある人にとって安心できる存在になることを目指します。
次の章から、そのための方法について順を追って解説していきます。

次回のテーマ
②ひきこもり本人に安心感を与えるための第一条件、
③本人を元気にする、
④望ましくない行動への対応方法、
⑤ひきこもり本人を社会資源に繋げる

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<投稿> 私たちの気持ちわかって

                  久留米・一歩の会 K
4月は卒業式や入社式など新しい門出の時。
ふつうなら心がウキウキするような時期なのですが、コロナウイルスの世界的な流行のため、皆静かに暮らしています。
様々な流言飛語やSNSでのデマやマスクの転売などひどいです。
しかし僕は、今はひきこもりの人の気持ちを何も知らなかった人にわかっていただけるチャンスだと思います。
社会に出ようと思ってもなかなか出られなくて、恐怖や疲労、焦燥などの感情を持て余しながら、窮屈で何とも言えないもどかしさとイライラを抱えての外出禁止の暮らしは、ひきこもりの状態を例えるのにうってつけの体験と考えれば、当事者にとって少し最悪な気分も和らぎませんか?
親たちも、息子娘もこんな気分を何年も何十年もやっているのかと思っていただけると、さいわいです。  

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推薦図書

ステイホームの過ごし方として読書をされる方に、数冊本を選びました。
① 不安のしずめ方(加藤諦三著 PHP文庫)
人は毎日の不安で少しずつ消耗していく。そして最後にはうつになったり、無気力になったり、閉じこもって人を恨んだり、反社会的行動に走ったりする。‥‥なぜ私たちがこのような不安を抱くことになるのか、原因を考え、この不安にどう対処したらいいかを考えた。(本書プロローグより)

②  感染症と文明(山本太郎著 岩波新書)
よく<ウイルスとの戦い>という言い方がされますが、文明の中で必然的に出てくるもので共存せざるを得ないものだという、著者の言い方に興味があります。(著者は会報先月号でご紹介しました)

③ ペスト(アルベール・カミュ作 新潮社)
第2次世界大戦後荒廃したヨーロッパで、これまでの社会通念を破壊するような作家の1人がカミューでした。その代表作の一つが「ペスト」。新しい生き方を「ペスト」に直面した人々を通して主張しているのでは。ペストを新型コロナと置き換えれば、コロナにどう対処するか、どう生きていくかを考える参考になるのではないでしょうか。科学読み物と違って小説の読みやすさがいいです。

④死にゆく患者と家族への援助―ホスピスケアの実際(淀川キリスト教病院柏木哲夫著 医学書院)
縁起でもないと言われるかもしれませんが、介護したり、介護を受けたりする時期になっている方には興味があるのではないでしょうか。“死を意識するからこそ、生きている今を大切にできる”と言われます。避けていたけれど直面してみようと思われる方へ取り上げてみました。


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今月は他にも素晴らしい投稿記事があります。ぜひ「楠の会だより」をご覧ください。
なお、当ホームページに「楠の会だより投稿」のサブページを設置しました。
こちらの方もご利用ください。
投稿の一部を掲載しています。☞楠の会だより投稿    

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福岡「楠の会」支部会だより

数ある支部会だよりからいくつかの支部をWEB編集者の独断で選んでいます。他の支部会の状況をご覧になりたい方は、「楠の会だより」をご利用ください。

★ 4月はすべての集いが中止になりました。
  支部会だよりはありません。

原稿をお寄せください!
支部会の集いや学習会ができない事態が長く続きそうです。
この際皆様が日頃思うこと、疑問を持っていること身辺雑記などのつぶやきを、メールを書くようにお気軽に書き留めて、お寄せください。
支援者の方々からもご意見その他投稿をお待ちしています。
ショートメールで可能な短い文章も大歓迎です。

封書、ショートメール、Eメールのあて先は下記でお願いします。

〒815-0034 福岡市南区南大橋1丁目17-2 吉村方 福岡「楠の会」
電話 080-6475-3216(ショートメール可)
Eメール fukuokakusunokai723kan@gmail.com