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楠の会だよりNo.220号(2020年10月)記事より

月月に月見る月は多けれど、月見る月はこの月の月
                    (詠み人知らず)


<ひとつの提案>
   親亡き後の子どもの自立に向けて


今年は綺麗な中秋の名月を見ることができました。
何かいいことがありますように!

さて、なんだかんだ言いながらもう令和2年もあと3ヶ月、こうして“月日のたつのは夢のうち”なんですね。
実は今年度の会の活動案として、8050問題の課題の一つに当事者たちの住まいをどうするか、本格的に考えていこうとしていましたが、新型コロナ発生のために先へ進めることができません。
しかし各支部会では結構話題になっていることは支部会だよりをご覧になってくださるとわかります。
障害者のほうでは、古くからグループホームの備えがあります。
医療を必ずしも必要としない人が多いひきこもりでは全くと言っていいほどその備えがありません。
本人たちの自立のためにも、親の庇護から離れることは大事なことでもあります。
一人暮らしをしているひきこもりの方はありますが、人間関係はもっぱら親と言う方も少なくありません。
様々な事情はありますが、十分親の理解と愛情を確認することができた人からでも、親から自由になり、自分自身の生き方を追求できるように、そんな住まい方を準備する必要はないでしょうか。
今後とも各支部会でこのテーマについて議論を進めていこうではありませんか。(吉村)

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< 福岡の集いから緊急お知らせ  >

福岡の集い 
 10月26日(月)14:00~16:30
場所 あすみん
(福岡市中央区今泉1-19-22天神クラス4階)
      

福岡の集いでは、今回特別プログラムとして、新しくひきこもり支援を手がけたいと言う二つの支援団体から担当者においでいただき内容についてお話していただきます。

1.NPO法人アベルのひきこもり支援につて
  (福岡市早良区高取2-5-52-101)
「アベル」は従来発達障がい者のための就労支援をやってきたが、今年度より障がいの区別を外して、他の障害の方、ひきこもりの方の支援をやっていくという。
特にひきこもりの人たちの支援を受け入れると言う。
今回特別に、「アベルを」利用することで今までうまくいかなかったがやっと就労が定着してきたと言うお母さまのお話もあります。

2.社会福祉法人グリーンコープ
現在筑豊地区久留米など生活困窮者自立支援などを幅広く手掛けていますが、今後地域にこだわらず、ひきこもりの支援をしていくと言うお話です。
居場所、就労支援、アウトリーチも取り入れる予定だそうです。

※・会員(参加費無料・申し込み不要)
 ・会員外の方もどうぞ。
  (参加希望の方はお電話ください。参加費300円)
    携帯  080-6475-3216
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<KHJひきこもり問題の理解促進と支援力向上のための研修会(九州地区)> 
「長期・年長ひきこもりの理解と支援」
  竹中 哲夫 先生(日本福祉大学名誉教授) ~からご紹介~


9月23日(水)クローバープラザ(春日市)にて、主に支援者対象に表記の研修会が開催されました。
長年ひきこもり支援の現場で活動と研究を続けてこられた竹中哲夫先生の考えや方法が、約30名の受講者(支援者)に向けて、高密度のお話として伝えられました。
希望を失わず伴走し続ける先生の安定した姿勢は、お話の隋所で深く印象に残りました。
また、家族・当事者の気持ちや意向を大事にする誠実な態度にも感銘を受けました。
今回のお話は、基本的に支援者向けのものであったが、当事者とともにある家族にとっても、お役立ちと思える部分が少なからずあったと思います。
その中から、1点だけ取り出して、以下に紹介してみます。


〇親の語りの中の、もう一つのモノ(意味)にも目を向けよう (二重傾聴応用型対話)
親が当事者の息子や娘のことを語る、あるいは当の子どもに向けて語る、その語りは、その時の親の強い思いを全面的に反映したものになりがちです。
しかし、親の語りには、本筋の意味だけでなく、もう一つ別の意味を見出せることがあります。
以下、語りの実例をみながら、考えてみます。(A,Bの語りは、講演テキストより)

A:「先日居間で新聞を読んでいたので、恐る恐る、お母さんも歳なので先が心配です。 母子だけの家庭なので、私がいなくなったどうする気なの、とほんの少し期待を持って聞いてみました。 ところが、本人の答えは、生活保護を受けて暮らすから心配するな、でした。 そんな返答だろうとは予想していましたが、がっかりして力が抜けそう、とだけ言いました。」
ここでは、お母さんががっかりしたというのが、当面の言いたいことなのですが、もう一つ、本人はその後も生きていく意欲があるという面も確認できます。
お母さんはまだ気づいていませんが、「そう」とだけ答えて否定的な応答をしなかったのはよかったと思います。
次の話の機会に、生活保護のことを調べて話題にすることができますから。
また、主となる言いたいこと(思い)に、補足的に、例外的な事実を伝えて語ることがあります。
こんな時にも、冷静に事態を見つめると、別の視点があることに気づきます。

B:「あの子を見ていると、ひきこもっている子を親が面倒をみることを、当然視しています。 反省というものがないです。まあ、金を使わない、まねごとほど家の手伝いをすることもありますが。」
まあ、の手前が本筋の言いたいことで、まあ以降では、例外的な事実を軽く補足しています。
この補足部分に、本人の親への気遣いが感じられます。
このように、当面の語りたい言葉(思い)の裏にあったり、補足的に口にされたりする部分にも注目して対話をする・対話を聞くというやり方(二重傾聴応用型対話)で、「親子間の思いのズレ・すれ違い」が多少なりとも緩和されるとことも期待できると思います。
  この方法は、支援者が親や当事者に対応するときのみならず、親がひきこもる人への評価を見直す機会づくりにも活用可能です。
親自身が、「あの子は、いつもこうである。でも、たまには違った面がある。その違った面の可能性を大いに評価し、認めてみよう。」と考えてみることです。
そのような親の気づきとその親子の対話への活用は、親子の関係を改善する一つの契機になると期待できます。
 (講演と講演テキストにより構成:MIZ)  

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今月は他にも素晴らしい投稿記事があります。ぜひ「楠の会だより」をご覧ください。
なお、当ホームページに「楠の会だより投稿」のサブページを設置しました。
こちらの方もご利用ください。
投稿の一部を掲載しています。☞楠の会だより投稿    

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福岡「楠の会」支部会だより

数ある支部会だよりからいくつかの支部をWEB編集者独断で選んでいます。他の支部会の状況をご覧になりたい方は、楠の会だよりNo.220号をご利用ください。

★ 親父の会   9月5日 (あすみん) 参加者  3 名 

ご本人がまだ20代半ばの男性のお父様、少し見守っていればいいだろうと思っているうちにもう10年がたっていた。何とかしないといけないと思って相談窓口を訪ねているということ。奥様のほうはあまり慌てることなく、親が死ぬといいのかなと言われているとか。
もうお一人はお母様が古参のメンバーのお父様。やっと自分もこの頃になって頭の切り替えをしないといけないとわかってきた。本人を受け入れること、正論を突き付けないこと、働かなくてもいいと本当に思えること、そんな常識を持ち出さないことだと体験から得た事柄を話されました。
続けて、“我が家の近くで、椅子に座ったまま亡くなっている母親と息子が見つけられた。ひきこもりであったかどうかわからないが、じっとしていられない気持ちになった”、との話題が出ました。
そして、福岡市では社会福祉協議会が「終活サポートセンター」と、NPO法人「地域生活・死後事務安心サポートネット」のチラシを見せていただきました。
福岡市社協は「人生のしまい方」を考える、備える、決めていくときにお手伝いをすると言う様々な事業内容が紹介されています。
「安心サポートネット」は高齢者、障害者を対象に、自立支援、ネットワークを活用し、公的サービスや社会福祉協議会と連携して地域住民のニーズに応えていくというこれも興味深い事業です。
人生100年時代に備えて、公私にわたってこのようなサービスがあることを知りました。ありがとうございました。

★筑紫野の集い  9月9日(カミーリヤ)  参加者5 名

まずは、2カ月ぶりの近況報告。
参加者の一人は、別の用事がキャンセルになったため、今日の集いに参加することになり、何か報告できることをと、気持ちを決めて、動かれたそうです。
その結果、長い間目を背けていたことに向き合い、当事者と話をし、一歩進んだとのこと。
この集い参加が次に進むきっかけになったのです。つぎに何をしたらよいだろうかと仰っていましたが、9月号会報にも書かれていましたように、解決のために少しずつ行動する力を家族会で養っていけたらいいですね。
またある方は、葬儀の時の経験を話されました。事情を知らない葬儀社の人が、出席していた当事者にも忙しいので色々頼み事をする、と当事者がそれに従い、動いていたと。
何かいつもと違うことがあると、それがきっかけになって次のステップにつながることもあるんですね。
また、ここでは人に言えないことも言えて、気持ちをほぐす場所にもなっていると、言う方もいました。
みなさんが学ぼうと集いに来ているのですが、自分のことを話すのが、からだには一番いいのかもしれません。
他に、8月号の会報に出ていた児玉光司さんの新聞記事の回覧、Eテレで放送されたHSC (Highly Sensitive Child)の番組のこと、グループホームの話し等がでました。(K)