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楠の会だよりNo.170号(2016年8月)記事より


暑中お見舞い申し上げます。
あと半月もすればこの暑さも峠を越えるでしょう。
それまで我慢!我慢!
また私たちの耳目を驚かす事件が起こりました。
障害者19人が殺害されました。
役に立たない人はいらない、という思想は今に始まったことではありません。
第2次大戦でヒットラーがユダヤ人の大量殺人を敢行しました。
人は決して完全に善人ではありませんから、類似した感情はどこかに火種を残していて不思議ではないでしょう。
それは誰しも心に留めておかなければならないのではないでしょうか。

☆ オープンダイアローグ(開かれた対話)は希望の灯!

今、会の中で話題になっているのがオープンダイアローグです。
心の病が病気という名で、体の治療をする他の病気と全く同じように投薬と検査で機械的に治療していくことにいくらか疑問も持たなかったわけではなかったのですが、ここにきて統合失調症などを対話することでほとんど完全に直すことができると聞いて、ふさがっていた壁に穴が開いたような気がしました。
ともかく欧米に後れを取っていると言われる我が国の精神医療がやっといい方向に軌道修正されるのではないか、と大きな期待を寄せています。
部会でも報告されている通り、この治療法を日本に紹介されたのは斎藤環先生と言います。
先生は以前から人薬(ひとぐすり)という言葉を使っておられました。
私たちが学んでいる先生方も心の不調を心理療法で対処しようとされる先生方です。
また、私たちが推進しているミーティング活動も生身の人の体験を語り、聞くことが主体です。
他の人とのおしゃべりは人を孤独から救います。
障害者を抹殺したくなった彼は孤独だったのではないでしょうか。
家族のもとにとどまっているひきこもりは犯罪の抑止になっているとは斎藤環先生がよく言われています。
ひきこもりを援助している親も世の中に役に立っている面があるのです(苦笑)。
会の皆さんはよく学習されていて聞き上手であり、語り上手です。
ただ初めての方にはミーティングはどうするのかわかりにくさもあるでしょう。

参考までに斎藤学先生がお薦めのスピーチの方法をご紹介してみます。
  • ほとんどが自己弁護のスピーチは ☓
  • 自分の責任をすべて棚上げしたスピーチは ☓
  • 壊れたレコードみたいにずっと同じことを繰り返しているスピーチは ☓
  • うまくいっていない自分についてどんなふうに感じているか具体的に喋れているスピーチは 〇
  • 自分の願望が言えているスピーチは 〇
  • 自分の能力の範囲でこれから自分がどうしたらいいと思うか言えているスピーチは 〇
  • 誠実な話は 〇
  • 相手が一方的に悪者として登場するような話は大体どこかが抜けているので ☓
  • 本当は困っていることについて相談したいと思っているのに故意にそれをはずしてとびとびの話をする、これは不誠実だから ☓
  • 細部がしっかりした話は 〇

・きちんと全部つじつまが合うように説明しつくされているスピーチは面白くありません。
・スピーチの中にはこれからあなたの変化のきっかけになる情報が含まれています。しゃべるのではなく書いてみてもいいでしょう。
(斎藤学「毒親の子どもたちへ」より)

☆ 四戸智昭先生講演&ミーティング(あすみん)

9月25日(日)は久しぶりに四戸智昭先生の学習会をします。どなたでもご参加ください。14:00~16:30