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楠の会だよりNo.212号(2020年2月)記事より

わが苑に梅の花散る久方(ひさかた)の
          天より雪の流れくるかも
               (万葉集梅花の宴 大伴旅人)

春さればまづ咲く屋戸(やと)の梅の花
          独り見つつや春日暮らさむ
                (万葉集梅花の宴 山上憶良)



<講演会「ひきこもり体験者の声を聴く」>          令和2年1月17日(金)あすみんにて


去る1月17日(金)あすみんにて、楠の会のKさん、佐藤尚美さん(大分県在住 「居場所〜特性を生かす道〜」主宰)、桂木大輝さん(福岡市 居場所~特性を生かす道~)の3人のお話を聞く講演会を開催しました。

ひきこもり体験者としては、我が家の当事者しか知らなかった私ですが、今回の講演会に出席して、ひきこもる人達は、能力や技術が劣っているからひきこもったのではないということがよく分かりました。
登壇者は素晴らしい方達でした。
会社員生活を無事定年まで勤め、この70年のほほんと暮らしてきた私が先輩面等とても出来ない、というよりも、多くを学ばなければならない人たちが次々と登壇されました。

短い間に多くの本を読破され、それをもとに冷静に自己分析を行い、成育歴、家庭の問題、支援者との関係までを考察されている人がいました。
ひきこもりの人たちの心を代弁し、世の中に痛切に訴えるとともに、自分と同じ立場の人を救う場所を開設、更には支援の手が届かない人にフードバンクや生活困窮者相談の手を差し伸べる事業を自力・自分の貯えで立ち上げた人もいました。
人間関係で居づらい会社を飛び出し、バイトでの貯えでアジア旅行に出かけて自分を取り戻し、その中で今の支援活動に入り、自分でお笑いライブを構成し支援の柱にしている人。
このような素晴らしい能力とバイタリティを持つ人たちが演壇に立たれました。

ひきこもりは、ほんのちょっとしたきっかけが原因であり、本人の能力や技術の問題でないことを改めて理解しました。
世間は「ダメなやつ」などというレッテルを張りたがりますが、決してそうではありません。
私たちにとって、ひきこもりの人を支援するというのもおこがましく思えます。ともに支え合い生きてゆく関係です。
今回気づいた点からも、我が家の関係を見直してみたいと思います。(A男)

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< 2月の催し物案内 1 >
講演「親と離れて暮らす~グループホームの場合~」  

日時:2月11日(火)14:00~16:30
場所:あすみん(福岡市中央児童館建物4階)
講師:馬場由紀子氏(障がい福祉サービス責任管理者)

8050問題の一つの対策として、住まいの用意をしておくことは親亡き後の欠かせない用件ではないでしょうか。
親亡き後親の家に一人で暮らすことは経済的に無理でしょうし、孤立孤独の状態は親の存命中よりも深刻です。
個室に住み自由度を持ちながら、誰かが周りにいると言うグループホームについて情報を得てみませんか。
そこで「グループホーム・オークマ」の馬場由紀子様(NPO法人レッツ副理事長)をお招きして、いろいろお話を伺いたいと思います。
どうぞどなたでもご参加ください。
後半は恒例のミーテイングをします。 ==============================================

< 2月の催し物案内 2 >

大牟田地域福祉大会「80・50問題」

場所は大牟田ですが、楠の会会員が登壇されます。 
参加要領は下記チラシを参照ください   ==============================================

< 3月の催し物案内  >

福岡県 ひきこもりの兄弟姉妹の集い
  参加要領は下記チラシを参照ください  

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<投稿>
私のひきこもり体験記 
      福岡「楠の会」Kさん

発表者のうちKさんの発表内容を編集者が下記のようにまとめてみました。
又、後日Kさんから投稿して頂いた 「社会や親たちに訴えたいこと」を 楠の会だより投稿 というサブページに掲載しています。是非ご覧ください。


Kさんの発表内容にかえて 編集部

Kさんはご自分が読まれた本を〈参照文献・読書案内〉として29冊書き出して来られ、皆さんに配布しました。
その分類は以下(抜粋)のようになっており、これを見るとKさんがどのようなことに悩んで、読書に何を求めてこられたか、Kさんのあくなき探求心が見えてきます。

1. ひきこもり関連 (斎藤環『社会的引きこもり』『ひきこもりはなぜ治るのか』、石川良子『ひきこもりの〈ゴール〉』)
2. 生きがい、人生の意味(神谷美恵子『生きがいについて』、V・E・フランクル『夜と霧』、等)
3. 外傷的経験と自己肯定感(高垣忠一郎『生きることと自己肯定感、』信田さよ子『アダルトチルドレン完全理解』、岡田尊司『愛着障害――子供時代を引きずる人々』、等)
4. 自己理解 (スーザン・ケイン『内向型人間の時代』、ピアーズ・スティール『人はなぜ先延ばしをしてしまうのか』、等)
5. コミュニケーション (反田克彦『人見知りが治るノート』、根本裕幸『敏感すぎるあなたが人付き合いで疲れない方法』、等)
6. 発達障害 (本田秀夫『自閉症スペクトラムがよくわかる本』、岡田尊司『発達障害と呼ばないで』、等)
7. ウエブ (熊谷晋一郎「自立は、依存先を増やすこと 希望は、絶望を分かち合うこと」)

「社会や親たちに訴えたいこと」と言うテーマで、一言書いていただきましたので 楠の会だより投稿 というサブページをご覧ください。(編集担当吉村)
☞楠の会だより投稿 をクリックしてください

なお、あとのお二人の発表内容を楠の会だより2月号に掲載していますので、是非ご覧ください。

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福岡「楠の会」支部会だより

数ある支部会だよりからいくつかの支部をWEB編集者の独断で選んでいます。他の支部会の状況をご覧になりたい方は、「楠の会だより」をご利用ください。

★ 筑紫野の集い   1月 8日(水)14:00~16:00 (カミーリヤ) 参加者 6名

年末年始の各家庭の様子を話していただきました。
いつもと変わらなかったご家庭、親戚付き合いに当事者が気を使ったご家庭…。
あるお母さんは、自分から動くと良いことがあったとおっしゃっていました。
また別のお母さんは、九大のひきこもり外来を勧められて受診し、長く待たされて疲れたけれど丁寧に話しを聞いていただいたことで気持ちが前向きになったと話されていました。
新しい年を迎えましたが、当事者が動き出すことを信じて動きましょうか。

今回は、いろんな情報の紹介があって、関心の範囲が広がっていくようでした。
例えば、精神科の先生やテレビ番組についての話題は、参考になりました。
また、4月に設立されるという一般社団法人「コミュニティーメンタルヘルス・アウトリーチ協会」の新聞記事の紹介も興味深いものでした。
ひきこもりや精神疾患で支援が必要な人は医療、福祉面など色々な分野の問題を抱えています。
そのような色々な問題に途切れなく対応できるように、新法人では、訪問支援「アウトリーチ」に取り組む全国の団体が医療や就労などのノウハウを共有して支援の質向上を目指す、具体的には、分野合同の研修などに取り組み、支援員の質向上を目指すというもののようです。
国も訪問支援の重要性を認識し「アウトリーチ支援員(仮称)」を地域に配置する方針と書かれています。
これからを見守っていきたいですね。(K)    

★ 福岡の集い  1月17日(金)14:00~16:30 (あすみん) 参加者33名

当事者の声を聴く会は久しぶりでした。
アンケートから当日の感想を拾ってみます。
〔Kさんへ〕
①知識に裏打ちされた当事者の話。
いろんな経験をされてここまで来られたんだろうと思いました。
私も勉強しなくてはいけないと思いました。
②お父さんが真剣に関わってくださったのがよかったのだと思う、うらやましい。
③家族関係を改めて重要だと感じました。
〔佐藤さんへ〕
①本人が生まれた時、どう思いましたか、と言う問いかけはぐさりと来ました。
②当事者と家族の両方を経験されたリアルでわかりやすく変化に富んだお話しでした。
居場所の必要性もよく納得できました。
〔桂木さんへ〕
①一言もしゃべらない息子と対照的です。でもひきこもりの人は自分の意見は言わないと言う概念が桂木さんを見て壊れました。
②家族へと言うより当事者へ聞かせたいお話しでした。
③かっこいい!明るいですね。お笑いライブを見たくなりました。ユーチューブ見ます。
④「頼れるものはすべて利用し前向きに」が考えられるようにするには、いろいろなサポートや周りの理解が本当に大切だと思いました。
・もりたくさんで頭の整理がつかない状態です。でもそれぞれの場所それぞれの生き方があるのでそれを早く見つけ出すことだと思いました。
次回2月11日(火)(F)

★ 親父の会   1月18日(土)13:30~16:30 (平和市営住宅集会場)参加者 8 名

今日の集りには会員7名(事務局1名)見学者1名、そして途中で近くの女性がふらっと見学に見えました。
自己紹介から始まりましたが、高齢化した元企業戦士たちが家族関係で悩み苦しんでいることがひたひたと伝わってきたように思います。
就労に至ったその後のストレスの激しさについてや、前日に催された体験者のお話についても話題になりました。
今後とも親父たちでざっくばらんに話が出来る場所が確保されますのでお気軽においでください。(東部の会 K)
先月に比べて参加者が増え、何かしら活気が見えました。
世の中の情勢に詳しいお父様方に今後「楠の会」の柱になってほしいと思いました。(事務局)
 次回 3月21日(土)